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日誌・雑記帳・備忘録をつける効果・効能 

  日記と日誌の違い  何を記録するか?意欲と実行力を高める自己管理術
  雑記帳や備忘録は「捨てないメモ」 創造的な脳を作る礎にも

 文章を書くことが最強の脳トレであることは、前ページで詳しく述べましたが、日誌や雑記帳・備忘録はどうでしょうか。ここでは主に、「日記と比べて、日誌をつけることの効果・効能がどう違うのか」という観点からその意義を考えてみました。

日記と日誌の違い


 
 日誌や備忘録・雑記帳は日記に比べて記録性が強く、文章表現という面ではあまり力を発揮する性質のものではありません。しかし、起こった出来事を正確に記録するという面では、日記よりもより正確な記憶が要求されます。

 日誌は基本的には毎日つけるもので、その点では書かない日があっても何ら問題のない日記とは性質が異なります。日記の場合、その日の出来事を書きながらも、喜びや怒り、悲しみなどの感情を書くことが多いのではないでしょうか。時には反省文になったり、明日に向けての抱負を書く文になったりもします。常に自分の内面に向き合うのが日記の宿命といえるでしょう。

 しかし、そうした感情的なことを一切交えず、淡々と決められた事項に関する記録をするのが日誌です。記録しながら様々な喜怒哀楽の感情がよみがえったとしても、それには一切触れません。書く目的が違うからです。

 日記は、たいていの方が後で読み返すことはめったにしないでしょう。書くことでほぼ目的が達成されるのかもしれません。でも、日誌はむしろ後で調べるために書くものです。そのため、あらかじめどんな項目の記録が必要かはきちんと決めておかなければなりません。

 一方、備忘録や雑記帳は日記と日誌の中間的な存在といえるかもしれません。日誌が単語や箇条書きのようなもので、わざわざ文章化する必要がないのに対して、備忘録は、時には文章化しないと後で読み返したときにわからなくなる内容もあります。また、書く項目も、日誌のようにはっきりと決めておく必要はなく、「これだけは詳しく記録しておこう」というものを書くのが一般的です。といっても、個人的なメモであるという点では日記と同じで、他人に見せるものではありません。

何を記録するか? 意欲と実行力を高める自己管理術


 業務日誌は、あらかじめ決められた形式と記入項目に従って、誰が読んでもわかるように担当者が記入していきます。個人でつける日誌はそこまで厳密なものである必要はありませんが、ある程度の形式と記入項目は決めておかなければなりません。

 個人が記録する一般的なものは、日々の暮らしの中で「毎日起こりうるものではない、ちょっとした出来事」を書くというのが普通ではないでしょうか。

 「A電器に行って冷凍庫の大きな冷蔵庫を買う。価格○○円」
 「土曜の午後。親類の叔母さんが来る。お土産=B店のケーキはかなりいける」
 「月曜提出の報告書を家に持ち込んで書く。休日がつぶれた」
 「前日、急に寒くなり、風邪でダウン。37.5度の発熱。○○クリニックに行く」

 このほかに、その時々に起こった大きな社会的事件や事故、災害なども記録しておくと、思わぬところで役に立つものです。個人的一大事と社会的一大事は、月別に箇条書きし、年間一覧表を作っておくと、月日が経ってから調べるときに便利です。

 日誌に書く内容は、家族が読んでも大丈夫なものが多くなるでしょう。生々しい感情や思想・信条的なものが書かれないからです。この他に毎日、機械的に書く項目がありますが、これは個人によっていろいろ考えられます。

ダイエットに効果


 例えばダイエットを始めた人なら、主な食事内容(間食も含む)を書き出し、大まかな摂取エネルギー(カロリー)を記録します。通勤・通学やウォーキング、ジョギングの歩数ないし距離、時間、場合によっては推定消費カロリーなどを記録するのも、ダイエットを成功させる秘訣といえるでしょう。ウォーキングの場合はどんなコースを歩いたか、変わったことはなかったか、などを書くことも続けるコツかもしれません。もちろん、朝起きたときの空腹時体重もしっかり記録しておかなければなりません。

飲酒習慣のコントロールにも


 ちなみに、筆者は十数年前に飲酒記録を1年間続けたことがあります。晩酌を毎日欠かさずしてしていた上に、月2、3回のはしご酒があり、このままでは「生活習慣病と軽度のアルコール依存症」への道を歩むことになりそうだと思ったからです。目標は「週2回の休肝日」をつくることと、一か月間の「一日当たり平均アルコール摂取量」を日本酒に換算して1.5合以内にすることでした。

 結果は……記録をつけて三か月目に目標が達成できました。その後もアルコール日誌は続け、休肝日は平均週3回となりました。はしご酒のほうは仕事の付き合いの面もあり、なかなか減りませんでしたが、週3回の休肝日があれば1日平均1.5合以内(日本酒換算)の目標は軽々とクリアできます。この目標達成に大きな貢献をしたのが、パソコンソフトのエクセルです。

 このほか慢性的便秘症なら、食事内容や運動対策などを入れた排便記録日誌をつけるなど、いろいろ長期間にわたる生活上の目標管理に日誌は役立ちます。と同時に、意欲や実行にかかわる前頭前野を鍛えることにもなるのです。

雑記帳や備忘録は「捨てないメモ」―創造的な脳をつくる礎にも


 備忘録は、狭い意味では主に読書や芝居、講演などの名文句を書き留めた覚書のようなものを指したようですが、今では形式や内容を問いません。また、雑記帳は自分の思いついたことや、生活上のメモを自由に書くものですが、備忘録との境界線はあいまいです。「備忘録」と言ったほうがやや高尚な(時には気取った)印象を与えますが、どう呼ぶかはその人の趣味の問題であり、同じようなものと考えてよいでしょう。

 ここでは「ノートに書き留めるメモ」という意味で、軽く雑記帳と呼んでおきましょう。雑記帳が単なるメモと異なるのは、買い物リストのように、用が済めば捨ててしまうようものではないということです。

 ただし、同じ買い物リストでも、お節料理の食材や料理名と分量、冠婚葬祭などで金品を贈った人の名前と品名、金額などは記録が残っていると便利です。その他、自分の思いついたアイデアや、人から聞いた興味深い話を書き留めるといった利用法もあるでしょう。いずれにしても、「どこでどう役立つかはわからないけど、とりあえずメモを残しておきたい」という直感が働いて書くものです。月日が経って忘れた頃に、雑記帳に書かれた自分の考えや思いついたこと、感心した誰かの言葉、旅先での出来事、大事な記念日の献立表、欲しいもの一覧表…などを見るのは懐かしく、実用的な面だけでなく、自分をリフレッシュすることにも役立つかもしれません。

 さらに、雑記帳は創造的な仕事をする上でにとても役立ちます。役立つか役立たないかにかかわらず、未分類のまま(人によっては大まかなジャンル分けをすることも…)価値判断をせず、時系列で書くのが雑記帳。玉石混交のカオスの中から「創造」という宝物を見つけるのに格好のツールといえるでしょう。


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