心が脳を変える!「自分へのご褒美」の効果
ここでは、心と脳の関係について、脳の本能、A10神経群、脳の報酬系…などの脳科学用語をキーワードとして、脳の働きを良くする気持ちの持ち方について説明していきます。
(※各ページの内容は下段)
心と感情と気分…この違いをあなたは説明できますか?
心を表わす単語に、精神とか情動、感情、気分などがあります。意味が違うのは誰でも何となくわかりますし、使い方を間違えることもめったにないでしょう。でも、改めて考えてみると、その違いを説明するのは難しそうです。
感情と気分
日常会話でよく使われるのは「気分」です。「気分は最高」などと使われますが、「感情は最高」とは言いません。でも、「気分を害する」は「感情を害する」と言い換えても、おかしくはありません。ニュアンスは少し違いますが…。「感情」は本人の意識ではなく、他人の目に映った状態を表現する言葉です。感情には喜びや悲しみ、好き、嫌い、怒り、恐れ、驚き、嫌悪…などがありますが、これらはすべて外部からの刺激に対する反応として現れます。感情は抑圧されることがあり、自分自身の感情を自覚しないこともあります。また、抑えられた感情は何かがきっかけで突如、噴き出すことがあります。
一方、「気分」は、快・不快などの気持ちの状態を、その人自身が表現する場合の言葉です。気分の良し悪しは外部からの要因による場合の他、はっきり理由のわからない内面的な要因もあります。なお、うつ病は気分の調節に障害が起こる心の病です。
心と感情
外部から五感を通して入った刺激が、大脳の「A一方、「心」は感情に似ていますが、理性的な面もあります。感じること(感情)と考えること(思考)が交わり、状況の影響を受けて多少は揺れ動きながらも、その人らしい個性を表わした反応をする脳の働き。それが心の正体ではないでしょうか。
心の正体は大脳生理学だけでは究明できず、哲学や文学・芸術の領域からの助けが必要なのかもしれません。
〔心が脳を変える!「自分へのご褒美」の効果〕
あなたは「心は胸の中にある派」? それとも「脳にある派」? |