漢字脳を鍛え、難しい漢字に強くなる
日本語力を高めるために
「漢字脳を鍛える」というタイトルに惹かれて、このページを開いたあなたは、どんな方でしょうか。中高生、それとも就職や転職を考えている人? あるいは生涯学習にいそしむ高齢者の方かもしれませんね。
漢字の能力は人によって千差万別…。漢字が大好きな方から苦手な方までがいらっしゃるでしょう。そこでまず、「漢字と読書」について簡単に触れ、「漢字と一般常識」、「試験対策としての漢字」、「漢字と知性・教養」の順に進めたいと思います。なお、「漢字の学習法」については、「誤用漢字」や「誤読漢字」などと共に、それぞれ別のページで解説します。
漢字と読書
小中学生の中には、漢字が苦手なために読書嫌いになっている子が多いのではないでしょうか。逆に本をあまり読まないから漢字が苦手、ということもありそうです。読書力と漢字力に相関関係があるのは疑いようがありませんが、読書をしたからすぐに漢字力がつくとは限りません。書き取り能力は手を使って練習しなければ身につきませんし、読めない漢字もその都度辞書を調べる習慣がないと、勝手読みをして間違ったまま覚えてしまう可能性もあります。
それでも、読書量が多ければ漢字能力も高まるでしょうし、漢字能力が高まれば、読書力も高まることは確かです。これは子供だけではなく、大人にとっても同じことで、漢字学習の意味はそこにあると思うのです。
漢字と一般常識
漢字は一般常識として、一定の水準の読み書きができないと恥をかくことになります。例えば、書いたものを読み上げるときに間違って読んだり、話す時でも読み方を間違って覚えた漢字の用語をそのまま言ったりすることは、多くの人にありがちなことです。手紙やメール、企画書や報告書での誤字や用法の間違いなども同様です。嫌みな上司がそれを指摘してくれるのはむしろ不幸中の幸いで、恥を知らずにいるほうがもっとつらいものがあると思いませんか?
また、電話などで住所・氏名を尋ねたとき、どういう字を書くかわからず、聞きなおしても正しい漢字にたどり着くのに手間取るといったこともよくあります。常用漢字は一般常識として、できるだけ多く読み書きができるようにしておいたほうがよさそうです。
試験対策としての漢字
中高生にとっては、入学試験で漢字の読み書き問題がやっかいです。配点自体は少ないのですが、ここで点を稼ぐか落とすかが、合否を決めることもあるでしょう。また、就職試験でも、漢字の読み書きは重要です。試験対策としての漢字は、一般常識としての漢字とは少し異なる面もあります。それは受験者が間違えやすい問題が出されるということです。「傾向と対策」という勉強法は、あまり好きではない人もいるでしょうが、しないと不利になります。漢字本来の目的からすれば邪道だと言ってみたところで、日本の受験とはそういうものです。ここは割り切って、意地悪な試験問題作成者とゲームをする感覚で、勉強の対策を練らなければなりません。
漢字と知性・教養
寺子屋の時代、勉強といえば「読み・書き・そろばん」のことで、難しい漢字を知っていることは知性と教養のシンボルでした。そんな伝統から、今でも漢字を教養の物差しとする傾向はあります。難読漢字が読めるということは、それだけ抽象的な観念語を多く知っていることでもあり、難しい話が理解できるということでもあります。
とはいっても実際には、知性と教養はそう単純なものではなく、漢字能力をどんなに磨いてもそれだけで身についてくるものではありません。しかし、世間では、「漢字=知性・教養」というイメージが根強く残っています。特に、「自分の知らない難しい漢字が読める人」と、「自分の知っている漢字をたまたま読めなかった人」では、知的な評価が大きく変わってくる可能性があります。たかが漢字ですが、書き取りはともかく、読みだけはしっかり学習しておいたほうがよさそうです。
〔漢字脳!を鍛える〕の内容漢字学習法―集中と継続、好きになること効率のよい漢字学習法について多角的に解説しています。漢字学習では能力のレベルや個性に合わせたテキストを選ぶこと。最も大切なことは集中力と継続力です。漢字が好きになる特効薬の一つとして、象形文字などの漢字の成り立ちを解説。 漢字が面白くなる5つのヒント|漢字のへそ、好きな分野… ベストの漢字学習法は漢字が好きになること。漢字のヘソを知ることや、好きなジャンルから入る、間違えやすい漢字(誤読・誤用)を知ること、漢字クロスワードパズルのすすめなど、漢字の魅力を満載。 意味の混同による書き間違い/誤用漢字1 漢字書き取りでは、なぜか多くの人が同じような間違いをする問題があります。こうした「よくある間違い」を誤用漢字と呼びます。誤用漢字1では、意味の混同による間違いを中心にテスト問題形式で解説。 つい似た漢字を書いてしまう誤り/誤用漢字2 誤用漢字2では、形が似た漢字と混同した書き間違えの例として、そっくりだけど異なる漢字と、読み方と部品が同じ紛らわしい漢字について、テスト問題形式で解説しています。誤字探しを楽しんでください。 なぜか同じ読み間違いをする漢字/誤読漢字1 読み方を誤りやすい漢字というものがあります。しかも、同じような間違いをする人が多いのは、形が似ていて混同しやすいからです。こうした漢字熟語の例をテスト問題形式で学ぶほか、漢音、呉音、唐音についても解説。 勝手読みしがちな、特殊な読み方の漢字/誤読漢字2 多くの人を悩ます、特殊な読み方の熟語には、古い表現や漢文由来の熟語、歴史や文学史に登場する単語が多いものです。読み方が分からず、勝手読みしがちな誤読漢字の問題にチャレンジしてみてください。合計80問にレッツ・トライ! 四字熟語の魅力に目覚める(読み方問題付) 四字熟語は、短い言葉で含蓄に富んだ複雑な意味を表わしているのが魅力。その他、字面が美しい、歯切れがよい、カッコいい、気の利いた力強い表現ができる…などの魅力があります。間違えやすい読み方の問題20問(意味解説付き)にもチャレンジしてください。 漢字穴埋めパズル|四字熟語を当てる40問 上の続編です。空欄を埋めて四字熟語を完成させる問題を作ってみました。意味から四字熟語を考える問題や、数字編・動物編など合計40問がパズル感覚で楽しめます。漢字や意味などあやふやな知識がしっかりと身につきます。 |
ページトップ HOME