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水彩画を始めよう! 透明水彩の魅力

 

小学生の頃、好きだった水彩画……あなたも必ずうまくなります

 水彩画を描いてみたいけど、もう長いこと描いていないから自信がない。
 デッサンや構図などの基本ができていないので大丈夫かなあ…

 そう思って、水彩画を始めるのをためらっている方は多いようです。でも、子供時代の無心に画用紙に向かっていたあの充実感を思い起こしてください。まずは何物にも代えがたい貴重な時間を取り戻すことが大切で、技術は描いているうちについてきます。水彩は画材をそろえるのも安価で簡単。誰でも子供の頃に親しんでいますから敷居も低く、気軽に楽しめます。

 水彩画を始めるなら、当サイト管理人はまず透明水彩をお奨めします。透明水彩絵の具は、不透明水彩絵の具と異なり、一度塗ったところに別の色を塗ると、下の色も透けて見えます。下書きの鉛筆などの線も生かされて、より味わい深くなるわけです。また、白はあまり使わず、画用紙の地の白さを生かすよう心掛けます。

 透明水彩は味わい深い反面、不透明水彩にはない難しさがあるわけですが、終わりのない奥深さがいつまでも楽しめるのが魅力ともいえます。小学生の頃に画用紙をべったり塗り込んだ絵とは異なる、洒落た大人の絵を楽しんでください。

絵を描くと、脳が活性化する

 
 絵は見るだけでも、視覚を通して脳を活性化させると言われます。同じ絵を見ても、その人の過去の体験や美術鑑賞の知識・経験、感性、ものの考え方などによって、受け取るものはさまざまです。自分なりの絵の見方ができるということは、脳を高次元で使っているということなのです。

 同様に、絵を描こうとする場合でも、目の前の静物や風景から何を感じ取り、どう描くのかは人によって千差万別です。そして、絵を描く作業は能動的に美術鑑賞をすることよりもはるかに個性的かつ創造的な脳(前頭前野)を使います。

 自分が感動したことを人に伝えたいという気持ちは、誰にもあります。絵を描くということは、その感動を時間をかけて脳全体で表現し、さらにそれを誰かに見てもらうことによって、感動を共有したいということでもあります。単なる趣味でありながら、脳にとっても非常に奥深いものがあるといえるでしょう。

透明水彩/用具のそろえ方

 何かを始めるとき、「道具は一流のものがいい」とばかり凝ってそろえる人がいますが、高価な画材はある程度事情がわかってから少しずつ買い足しても十分だと思います。たとえば、高い絵の具や紙を最初から使ったとして、効果の違いが初心者にわかるでしょうか? 何事も完璧主義はつまずきのもとです。用具も技術も、肌で感じながら一歩一歩前進していけばよいのです。

◆透明水彩絵の具
 初めはチューブ入り12色セットがお奨めです。24色をそろえても、半分近くはほとんど使わないことになりそうです。それよりも、12色では物足りない分をあとで2~4色程度買い足すのが上手なやり方です。何色の絵の具を追加するかは、個人の好みや描く絵によって違ってきます。

◆パレット
 24色仕切りのパレットと、小皿を数枚。陶器製が理想ですが、プラスティック製でも十分です。

◆絵筆
 ナイロン混毛などの比較的安価な筆でも十分でしょう。丸筆の細いものから太いものまで数種類を用意。その他、幅2cmほどの平筆もあると便利です。

◆水彩紙
 最初は練習ですから、4号か6号のスケッチブックを利用します。スケッチブックのほうが進歩の足跡がわかりやすい。

◆その他
 筆洗、鉛筆、練り消しゴムなど。

水彩画やデッサンなどの技法書

 
 一般に小・中学校の美術の時間では、ただ絵を描かされるだけで先生が直接手をとって教えてくれることは、まったくといっていいほどありません。そればかりか個々の作品の講評さえもなく、どんな絵がいいのかという基準さえわからないまま、大人になってしまったという方がほとんどではないでしょうか。

 そこで、水彩画を始める方にはまず優れた技法書を選ぶことをお奨めします。水彩画教室や通信講座などもありますが、受講するにしてもその次のステップです。

水彩画の技法書は欧米の翻訳本がお奨め


 水彩画の技法書はいろいろ出回っていますが、管理人が眼にしたものではヨーロッパ系の指導者の著書がよいと思います。基本的な技法のプロセスをたくさんの写真で解説していることが重要で、特に拡大写真では筆のタッチまでよくわかるものが絶対条件です。私が手元に置いている本は1991年初版の古いもので、ヘイゼル・ハリクソン著「水彩の技法百科」(グラフィック社)です。透明水彩の他にガッシュ、アクリルなどの不透明水彩の解説も豊富で、価格は税込3,800円(消費税3%の時代)でした。

 水彩画のテクニックとして、にじみ、上塗り、重ね塗り、筆跡、ウェット・イン・ウェット、ハイライト(塗り残し)、拭き取り、線とウォッシュ、マスキング、スポンジ画…など多彩な技が、その効果と技法を中心に丹念に解説されています。欧米の翻訳本はほとんどがこの水準のものなので、1冊はぜひカタカナ名の著者を選んでください。水彩画の技法書は用具と違って、あまり安価な本はお奨めできません。お手軽な本は結局、何冊も買うことになるのです。

上達を早める構図や鉛筆デッサンの技法書


 水彩画に限らず、絵の基本となるのは構図であり、デッサン力です。特に透明水彩の場合は下書きとなった鉛筆などの線がそのまま残ることが多く、線描きの勢いや美しさが作品の魅力の一つになります。絵はスポーツや楽器と同様に描き続けなければうまくなりませんが、上達を早めるにはやはり構図やデッサン(特に鉛筆画)の技法書が必要になります。内容は、風景(街または自然・田園)、花、静物、人物など、自分の描きたいテーマが中心になっているものがよいでしょう。鉛筆デッサンの教本は実際に手にとって、画のタッチなどをしっかり見てから選んでください。

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