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モノポリーの魅力と上達法

 モノポリーは20世紀初めにアメリカで生まれ、世界中で親しまれているボードゲームです。ニューヨーク・アベニュー、ペンシルバニア鉄道…など、実在の地名がついた盤上を、サイコロの目に従ってぐるぐると回りながら、仮想の不動産売買によってお金を儲けるのがゲームの目的です。

 日本では「銀行ゲーム」などの類似するボードゲームが普及しているためか、モノポリーも「子供のゲーム」と思われがちですが、世界選手権もあるくらい奥の深い「大人のゲーム」です。

モノポリーの起源

 アメリカが大恐慌に襲われた1930年頃、ペンシルバニアのチャールズ・ダロウという電気技師によってモノポリーは作られました。モノポリーは、失業をしているダロウの友人たちの間で大評判になり、やがて彼はこのゲームの大量生産を思いつきました。
 1935年、パーカーブラザーズ社が権利を得て以来、モノポリーはアメリカのみならず、ヨーロッパでも大人気になり、やがて南米、アジア、オセアニアなどに広まっていきました。
 なお、「世の中が不景気になると遊びが流行する」という説の実例として、1930年代の大不況とモノポリーの関係がよく引き合いに出されます。

ゲームの概要

 モノポリーは2人から6、7人くらいまでの人数でプレイできますが、最も面白いのは4、5人だといわれます。

 プレイヤーは、サイコロの出目にしたがって盤上を回り、自分の止まった場所に所有者がいない場合は、その土地を盤面に印刷されている価格で銀行から買い、権利書を受け取ることができます。さらに、自分の土地には建物を建てることができます。また、誰かが権利書を持っているその場所に他の人が止まったときは、規定のレンタル料を所有者に支払わなければなりません。

 こうして、不動産の売買とレンタル料のやり取りによって資産を増やしていくのが、モノポリーの目的ですが、それ以外に様々な収入や支出、障害がプレイヤーを待ち受けています。たとえば、税金の支払い、共同募金、チャンスカード、刑務所などが随所にはり巡らされ、サイコロの出目によって一喜一憂することになるわけです。

 モノポリーを複雑で面白くしている要素として、プレイヤー同士の土地の売買や、土地を抵当に入れてお金を借りることができる、などのルールがあります。現実の不動産取引さながらに盤上で駆け引きをするこのゲームは、一度はまってしまうとなかなかやめられなくなります。

運と技術&才能のはざ間で

 モノポリーは、やや高度なすごろくのようにも見え、運が大きく左右する「子供の遊び」と考える人もいるようですが、実際にやってみると、長く続けていくうちに「勝つべき人が勝つ」ということがわかってきます。

 もちろん、運も大きな要素には違いなく、特に最初の3順目くらいまでにいい場所に止まって目指す土地を手に入れられるかどうかは、勝つために重要な問題です。サイコロの目が小さくて駒を進めるのが遅れたり、刑務所に止まって大きく遅れをとったりすると、序盤はかなり不利な戦いを強いられます。

 しかし、運の良し悪しは無限に近い回数の中では、万人に平等に訪れます。また、多少の不運は交渉力を含めた技術によってカバーできます。短期的には、技術も才能もない人が勝てても、長期的には強い人が勝つ。それがモノポリーの特徴です(麻雀に似ていますね)。

 モノポリーにおいては、現実社会での投資や交渉と同様に、先見性とタイミングが最も重要なスキルとなってくるでしょう。

夢は不動産投資で億万長者! ただし盤上でのことですが

 モノポリーでは、破産者が出る一方で、資産家はますます太っていきます。まるでかつての不動産バブル期を連想させますね。弱肉強食のアメリカ資本主義を誇張したようなゲームで、あまり好きになれない人もいるかも知れません。

 でも、将棋だって戦争をモデルにしたゲームです。将棋が好きだからといって、その人が戦争好きだとか、平和を愛さない人だなんてことにはなりません。同様に、四角いボードの上で仮想不動産売買による億万長者を夢見ることは、思考や交渉の訓練にはなっても、そのことと現実の思想や生き方はまったく別のものです。そもそもモノポリーは、大恐慌時代のアメリカの失業者が生み、楽しんだゲームだったはずです。

 モノポリーの初心者は、このゲームの最大の特徴である《土地の権利書の取引》をあまりしたがりません。欧米人によると、これは日本人の全般の傾向らしく、あまりいっしょにゲームをしていて面白くないといいます。

 交渉下手といわれる日本人の性格が如実に現れたエピソードですが、ゲームに負けたからといって現実にお金を失うわけではありません。モノポリーの本来の楽しさである交渉に積極的に踏み込んでいくことが、技術の上達にも欠かせないでしょう。

モノポリー上達の考え方


 実際にモノポリーをやってみると、面白いと思ったのもつかの間、じわじわと破産に追い込まれて悔しい思いをしたという方は多いと思います。「こんな腹の立つアメリカ双六なんて、もうやりたくない」と思う前に、どうしたらモノポリーが強くなれるのか考えてみましょう。

 あなたは自分の資金力を考えずに、高収入の土地に手を出しすぎてはいませんか?
 あるいは逆に、ちょっと臆病になって、投資や取引に控えめすぎになってませんか?
 いろいろなカラーグループの土地を無計画に開発していませんか?
 短期的な運に一喜一憂していませんか?
 自分の作った勝手なセオリーを固定的に考えていませんか?


 モノポリー上達の鍵は、以上の逆を考えればよいのです。

駒が止まる確率の高い場所とは

 モノポリーの勝負は運に左右されますが、各プレーヤーの駒が止まる頻度にはばらつきがあります。
 たとえば刑務所は、「刑務所に入る」のマスに止まるか同名のカードを引いた場合、あるいはぞろ目を3回出した場合に入らなければならないので、止まる確率の高いマスです。さらに、次にぞろ目を振って刑務所を出るプレーヤーが多くなりますから、第2辺の偶数番目に止まる確率も高くなります。

 このようにあらゆる可能性を考慮して確率計算をした数学者にヘンツェルという人がいます。彼によれば、止まる確率の高い升目は、①イリノイ通り、②GO、③B&O鉄道、④フリーパーキング、⑤テネシー通り…(以下略)という順になるそうです。

 また、これをグループカラー別に見ると、①鉄道(4か所)、②オレンジ、③レッド、④イエロー、⑤グリーン…の順に止まる頻度が多くなるといいます。

 つまり、以上の場所に投資すれば、収益を得る確率が高いということになります。

 しかし、止まる確率の高い場所が投資に向いているということにはなりません。収益率投資効果も考えなくてはならないからです。 

モノポリーにおける収益率とは何か?

 モノポリーでは、まず土地を購入してそこに止まった他のプレーヤーからレンタル料をもらうことから始まりますが、さらにその土地に家を建てて収益率を大幅に高めることができます。ただし、家を建てるのは同じカラーグループの土地をすべて所有していることが条件になりますから、どのグループを独占するかが戦略的に重要なポイントとなります。

 効率は同一グループに家を3軒建てたときに最もよくなりますから、一般論としていえば、それまでは他のグループの土地を購入するのは控えるのが望ましいでしょう。

 なお、平均収益率の高いグループは、①オレンジ、②ライトブルー、③レッド、④ライトパープル、⑤ダークブルー…の順になっています。

 ここでいう収益率というのは土地の購入額に対するレンタル料の比率のことで、レンタル料の高さのことではありません。当然ながら場合によっては、収益率よりも1回当たりの収入の多さを優先させることも重要になってきます。

家を建てる資金の多少によって、土地開発の戦略は異なってくる

 高い収入をもたらす土地には魅力があります。しかし、現在の資金を考えず高い土地を漁っていると、家を建てる資金がなくなったり、条件が整うのが遅れたりします。
 そこで、資金が少ないときは、低価格・低収入の土地に家を建てることが原則となります。

 資金にゆとりがあるときは、高収入の土地を開発することができます。
 2つ以上のカラーグループの土地を手に入れた場合は、家やホテルを建てたときの費用と収益率をにらみながら投資の順番を考える必要があります。この段階になると、家の建て方で勝負が決まるといってよいでしょう。

あなたは堅実派、それとも冒険派?

 モノポリーに限らず、囲碁、将棋、麻雀などの勝負事には必ず堅実派と冒険派がいるものです。両者は意外にもその人の普段の性格と違うことが珍しくなく、状況や相手によって気風(棋風)が変わることもあります。

 モノポリーにおいて堅実派の戦略とは、最小の投資である程度の収益が見込めるカラーグループを狙うことです。収益率と駒が止まる確率の両面からよい場所、つまりオレンジグループが最良で、次にライトパープルというところでしょうか。

 堅実派は最小の資金で、とにかく家を3軒建てることを目指します。いち早く他のプレーヤーからレンタル料をいただき、高い土地を開発するゆとりを与えないことが勝つポイントとなります。
 
 一方、冒険派の戦略は多少のリスクを覚悟で、高い土地を狙っていくことです。豊富な資金がないとできない上に、利益を得るまでに時間がかかりますが、いったん黒字に転じれば大きな利益が見込めます。他のプレーヤーへのダメージも大きくなるでしょう。

 しかし、そうなる前にさまざまな妨害に遭うことも予想されます。ロマンはありますが、なかなか力量を要求される戦略といえるでしょう。

 囲碁には、序盤から堅実に地を稼ぐ実利派と、将来の可能性に重きを置く厚み派(模様派)という棋風がありますが、モノポリーもその点では似ています。いずれにしても、どちらが優れているとか好ましいというような問題ではありません。

モノポリーの世界選手権


 モノポリーは運よりも技術のウエイトのほうが高いゲームです。その証拠に、モノポリーの世界でも世界選手権が行われています。

 モノポリーが製品としてこの世に出てから38年の歳月を経て、1973年にニューヨークで第1回の世界選手権が行われました。
 3回目までアメリカで毎年行われた世界選手権は、アメリカ以外の選手(アイルランド)が初めて優勝した次の回から、舞台を世界各地に移し、3年に一度の開催となりました。
 途中、イレギュラーな年もありましたが、1988年の8回大会からは4年に一度となっています。
優勝した国は毎回変わっていますが、日本では第8回大会に百田郁夫さん、第12回に岡田豊さんが優勝しています。

 なお、このほかに卓上のゲームで世界選手権の行われているものには、チェス、囲碁、オセロ、連珠、バックギャモン、コントラクトブリッジ、ポーカーなどがあります。どれも《グローバル化され、世界共通ルールを持った知的ゲーム》ばかりです。
 どんなにすぐれた知的スポーツでも、普及が一部の地域にとどまれば、たとえ世界戦があったとしても「名実ともに世界選手権である」とはいえません。その意味では、欧米で生まれたゲーム以外は不利な面があります。
 その中で、日本人が広めた囲碁、オセロ、連珠は見事、グローバル化に成功しています。日本もそう捨てたものではありませんね。


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