アイデアを生み出す法則=SCAMPERとは
ところが、そのオズボーンはもう一つ、「オズボーンのチェックリスト」というものを考案していたのです。あらかじめ準備した9つのチェックリストにテーマ(問題点)をぶつけることによって、新しい発想が生まれるというものです。
表題の「アイデアを生み出す法則“SCAMPER”」は、そのオズボーンのチェックリストを改良したものです。同じ米国のボブ・エバールという人がチェックリストを7つに整理し、“SCAMPER”と名づけました。
アイデア発想力は一つの才能ですが、決して生まれつきのものではありません。訓練次第で伸ばすことのできる「技術」でもあるのです。そして、7つのチェックリスト“SCAMPER”を使っていくうちに、誰でもそれまでの数倍以上もアイデア力を伸ばせるはずです。
前置きが長くなりましたが、“SCAMPER”をご紹介しましょう。
①代用品はないか = Substitute? ②結びつけることはできないか = Combine? ③応用することはできないか = Adapt? ④修正、あるいは拡大できないか = Modify? ⑤他の使い道はないか = Put to other Purposes? ⑥削除か、削減できないか = Eliminate? ⑦逆にするか、再編成できないか = Reverse or Rearrange? |
英語の頭文字をつなぐと“SCAMPER”になることに気がつきましたか? 記憶法のおまけまでついて、9つのチェックリストよりもシンプルなので、こちらのほうが使いやすいでしょう。
ちなみにオズボーンのチェックリストは、次のようなものです。
①転用、②応用、③変更、④拡大、⑤縮小、⑥代用、⑦再利用、
⑧逆転、⑨結合
なお、SCAMPERよりもシンプルなものとして、“加減乗除”の発想法があります。足し算、引き算、掛け算、割り算をしてみたらどうかというものですが、観念的でわかりづらい部分もあります。
たとえば、足し算、引き算は先のチェックリストに照らし合わせてもわかりやすいのですが、掛け算、割り算とは具体的に何かということになります。
割り算は「問題点を分解して考える」ということで納得できるのですが、掛け算は「異質なものとの掛け合わせ」だとか…。当然、足し算以上のものを期待するのでしょうが、それは足し算でも同じこと。〔1+1=2以上〕を期待する点で変わりはありません。「加減乗除法」は単純化しすぎて、SCAMPERに比べて実用性に乏しい感じがします。
ということで、当サイトとしてはアイデア発想法として、SCAMPERとブレーンストーミングをおすすめします。
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