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囲碁初段へ!上達の壁を次々と超える方法

 囲碁を始めたらからには、誰でも早く初段になりたいもの…。しかし、初級、中級と進む過程で上達の遅さに嫌気がさし、碁をやめてしまう方も少なくありません。また、初段が“夢”ではなく現実の目標となる5級~3級の段階でも、伸び悩んでいる方はたくさんいます。

 囲碁の初段になるのはそんなに難しいものなのでしょうか?
 いいえ、碁は才能に関係なく、誰でも初段程度にはなれるのです。十年、二十年と碁を打ち続けても初段になれない人は、碁の勉強の仕方と対局態度のどちらか、あるいは両方に問題があります。

 このページでは、主に囲碁入門者や初級・中級者がどうしたら早く初段になれるかを、棋力別にアドバイスしています。

囲碁入門者の最初の目標は13級突破

 囲碁を覚えたらまず13級を目指しましょう。13級は、初段に星目風鈴(13子)の手合い。3~4級となら9子局で勝負の形になるレベルです。ここまでくればだいぶ形も囲碁らしくなり、碁を打つ相手も増えるので、碁が面白くなってくるでしょう。

囲碁ソフトの練習問題 13級を早く突破するためには、まず碁仲間をつくることと、自分より強い人と碁を打つことを嫌がらないことです。これは中~上級者にとっても同じことがいえるのですが、特に入門段階では実力差のある人と碁を打ってくれる親切な人を見つけるのが大変です。機会を逃さず、勉強のつもりで積極的に指導碁をお願いするのが上達のコツです。

 なお、碁の仲間に恵まれない場合は、囲碁教室を探すとか、よい囲碁学習ソフトを見つけるなど、囲碁環境を整えることが入門・初級段階を早く終えるためには重要です。

初級から中級を一気に駆け抜け、初段を射程圏内に

置碁は最も効果的な上達法。上手を怖がらない

 初段を目標にする以上は、なるべく強い人にたくさん碁を打ってもらうことが大切です。置碁は級位者にとって強くなるための基本です。

 たくさん石を置くときの心構えは、置石の効力があるうちに積極的に戦うことです。特に8子以上の置碁は、白から見れば初手から黒模様に打ち込む感覚です。黒は圧倒的な置石の有利さを生かして白を攻めなければなりません。置石は攻めに活用するもので、陣取りに徹してそのときは勝っても上達にはプラスにならないのです。

 置碁の戦いで大切なことは、自分の石を隅や辺に閉じ込められないということ、逆に言えば白の石を包み込むように攻めるということです。

 それともうひとつ大事なことは、上手をむやみに怖がらず、切れる石はまず切ることを考えるということです。何事も失敗を恐れては進歩しません。碁の場合は、むしろ失敗をしなければ強くならないといってもいいくらいです。

 できれば、一局ごとにワンポイントでもよいから碁を教えてくれる人が身近にいると上達スピードが上がります。本より実戦第一。一つ一つ、置石が減っていくのは楽しいものです。

 置石が4子以下になり、棋力が接近してくると、上手の考えていることが少しずつわかるようになります。直接教わらなくても、実戦の中でさまざまな手筋や考え方を吸収できるので、碁がますます面白くなってくるでしょう。

死活、攻め合いの基本をしっかりと学ぶ

 碁の最終目的は地を多く囲うことですが、戦いを避けては勝てません。戦いに強くなるということは死活や攻め合いに強くなるということです。

 死活の基本は、①地を狭める(生きる場合は地を広げる)、②眼の急所に打つ③弱点を突く、の3点です。複雑な死活問題も、この組み合わせでほとんど解決します(ただし、手順が大切になりますが)。

 攻め合いの原則は、①外ダメからツメよ、②コウは最後に取れ、③目あり目なしは唐(から)の攻め合い、です。まずは実戦の中で攻め合いの原則を理解できるようになってください。攻め合いでは、さまざまな手筋も登場します。死活の手筋と併せて実戦で使えるようになると、初段がぐーんと近づきます。

 死活や攻め合い、手筋のトレーニングには、パソコン学習ソフト(囲碁上達研究会)が効果的です。やさしい問題をゲーム感覚で繰り返し解いているうちに、じわじわと力がついてきます。また、最近は対局ソフトも“戦いに強い五段以上の実力派”が出回っています。強い人(ソフト)と打って強くなるという意味では、「強い囲碁対局ソフト活用法(本サイト)も知っておいたほうがよいでしょう。

実力派の初段になるために

死活、手筋、攻め合いに3手のヨミを!

 いよいよ初段が射程圏内に入るのは3級からですが、この辺で棋力が停滞してしまう方が少なくありません。初段になるための基本は、何といっても戦いのパワーです。死活や攻め合いの基本を身につけ、ある程度の基本手筋を知識として得ることは当然、大切なことですが、それとともに読みの力をつけましょう。

 読みというと先の先まで読まなければならないと思っている方がいますが、一本道のヨミを何手読んでも意味がありません。2手目に相手が違う手を打ってきたらそれで振り出し。それよりも相手の打つ可能性のある手を2~3通り読むほうがよいのです。それに対する自分の着手も2、3通り考えます。3手の読みといっても横に読みが広がるので、たいていは10手以上読むことになるのです。

 死活、手筋、攻め合いについては実戦だけでなく、問題集やパソコンソフトなどで十分トレーニングするのが上達には欠かせません。その場合、背伸びをせず、半分以上は解ける問題に取り組んだほうがより効果的です。知識ではなく読みの力をつけるわけですから…。

 3手の読みに慣れてくると直観力がつき、ひと目で10手くらいぱっと見えるようになります。高次脳の働きにより「読みの省略」が無意識に行なわれるわけですが、こうなればもう立派な有段者です。

布石感覚や、攻めと守りのバランスも大切。悪手を知る

 攻めだけなら十分初段の力があるのに、布石や石の形が悪く、守りに弱い。初段を目前にして何年も足踏みをしている方には、そんなタイプも多いようです。

 碁が強くなるにつれて、部分の戦いだけでなく布石が大切になってきます。序盤で打ちづらい形になると、持てる力も発揮できなくなります。また、攻めっ気が強すぎる人は、自分の石の欠陥に気づかず、ほころびが拡大して自滅する傾向にあります。

 碁はバランスが非常に大切です。弱い人ほど、相手の地が大きく見え、やきもちを焼きたがります。無理な着手は、時には一回休みよりひどい結果をもたらします。碁は好手を打ったほうが勝つのではなく、悪手をたくさん打ったほうが負けるゲームですから、どんな手が悪手かを知ることはきわめて重要です。

 「強い初段」になるために、布石、死活、攻め合い、ヨセ、形勢判断力などをバランスよく身につけ、総合力を高めましょう。

 なお、囲碁の上達法については、「私のヘボ碁脱出法」「エッセイ風上達論」も参考にしてください。管理人の実体験をもとにした囲碁上達法サイトです。

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