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英語脳をつくる2/ネイティブの発音とは

あなたの英会話力の課題を“英語舌”の面から発見する


 正しい英語をしゃべっているつもりなのに、ネイティブ・スピーカーに通じない。相手が何を言っているのか、見当もつかない。一体、何がダメなのか?

 その答えが英語脳をつくることです。具体的にはネイティブが実際に発音しているやり方をひたすらまねることですが、そのためには日本語と英語の音声学的な違いをしっかり認識しなければなりません。

 漫然と英語のCD を聞いていても上達はしません。ネイティブから何を学ぶのか、自分のレベルに合わせたテーマ(課題)を意識して、段階的にトレーニングしていくことが大切です。
 次に、英語脳・英語耳をつくる10のステップを用意しました。あなたの課題を発見してください。

①英語は子音が主役、息の吐き出し方に注意
②母音、二重母音が多い英語
③音節とアクセントを強く意識する
④英語特有のフラップ“t”の悩ましさ
⑤母音の弱音は、発音が変化または脱落する
⑥複数の単語が一つにくっつくリエゾン
⑦リダクションはヒアリング上達の鍵
⑧2単語が1個になる日常会話語
⑨英語のイントネーション 4つの音程に慣れる
⑩英語はリズム! ビート、ラップ感覚で

①英語は子音が主役、息の吐き出し方に注意

 日本語は、「ん」以外には必ず子音のあとに母音がつきます。そのため、bookやskyがbukkuやsukai、あるいはそれに近い発音になってしまうわけですね。これは英語を勉強する上でだれもが経験する最初の関門です。でも、「英語は子音が主役」というのはそういう意味だけではありません。

 英語では、k・p・tなどの子音(無声音)を発音するとき、日本語よりもかなり強く大量の息を吐き出します。そのため、“tea”を普通の日本人が発音すると、欧米人の耳にはt の発音が聞き取れず、聞き返されるというようなことがあるわけです(本サイト管理人はカナダ旅行で実際にそれを経験しました)。

 万事控えめな日本人には、最初はちょっと恥ずかしさが伴いますが、無声音は息を溜め込んでツバが飛ぶくらいに強く息を吐き出して発声しないと、英語らしくなりません。

 その他、日本語にはないr、l(日本語のラ行はその中間)、f、v、thなどの発音も訛りやすくて相手に通じにくいので、しっかり練習しておく必要があります。

②母音、二重母音が多い英語

 母音が5つしかない日本人にとって、「ア」だけでも5種類あるともいわれる英語の母音はやっかいです。短母音だけでなく二重母音、三重母音の種類も多く、日本語のア行と発声法がかなり違うので、子音以上に難しいかもしれません。
 次に、日本人が苦手な母音に絞って次に掲げておきます。

■3つの「ア」、body(口を大きく開ける)、happy(「エア」を速く言う)、come(力を抜いたあいまい音)の違いをしっかり区別する。

■「イ」と「イー」の違いを区別する。pinの「イ」は力を抜いた「エ」に近く、eatの「イー」は日本語の「イ」よりも緊張した音になる。

■「ウ」も2種類ある。coolと伸ばすときは緊張した音で、fullのような短母音は「ウ」と「オ」の中間の弛緩した音になる。

■長母音「オー」(ball)と二重母音「オウ」(boat)をはっきり区別し、混同しない。

③音節とアクセントを強く意識する

 いわゆるジャパニーズ・イングリッシュがネイティブ・スピーカーに通じない理由の一つに、音節の数が間違っていることと、アクセントがあいまいであることが挙げられます。

 たとえば、have、great、strikeは母音が一つしかないので1音節の単語ですが、日本語式では母音を勝手につけてしまうために、「ハ・ヴ(2音節)」「グ・レイ・ト(3音節)」「ス・ト・ライ・ク(4音節)」に近い発音になってしまいます。strikeはだいぶ英語に慣れた人でも2音節になってしまうのではないでしょうか。

 またアクセントも、自分では正しくつけているつもりでも(日本人の奥ゆかしさからか)、平板であいまいになりがちです。音節の数が異なる上にアクセントがはっきりしなれば、ネイティブにはまったく異なる単語にしか聞こえないでしょう。
 音節とアクセントは、英語では発音以上に重要な要素です。

④英語特有のフラップ“t”の悩ましさ

 知人の「ワンワード・イングリッシュ」がネイティブに通じなかったお話です。
 サンフランシスコのとあるレストランでその人は、高々と手を挙げて「ウォーター・プリーズ」と言ったのですが、ウエイターには何のことかわかりません。同行した知ったかぶりの友人の、「ワラと言ったほうが通じる」というアドバイスに従って言い直してみましたが、やっぱり通じませんでした。

 tの発音がlに変化するという友人の説は正しかったのですが、その“l”はrに近い発音だった上に、アクセントが平板だったため、くだんの「ウェイラァ」には、“wara”がまさかwaterのことだとは見当もつかなかったのでしょう。

 ちなみに、外国生活が長くて英語に堪能な知人は、「日本人には、RよりもLの発音のほうが難しい」と主張しています。言われてみれば、確かにそのとおりかもしれません。

 英語で、tの弱音がl ないしdに変化する現象はフラップと呼ばれ、日本人の耳と舌を悩ませる原因の一つとなっています。これをマスターしたら、だいぶ英語らしくなるでしょう。

⑤母音の弱音は、発音が変化または脱落する

 かなり以前の話ですが、テレビのCMで金髪の幼い女の子がfamilyのことを「フェーマリ」と発音しているのを聞きました。日本人なら「ファミリィ」というところですから、だいぶ違います。
 最初の“a”は「アとエの中間」と習いましたが、実際は「エ」または「エア」のほうに近いようです。それはともかく、テーマはその次の“”です。なぜ、「イ」が「ア」と聞こえるのか?

 実は、英語の母音はアクセントがある場所とない場所で発音が変化するのです。familyi は弱く発音されるため、限りなくあいまいな「ア」に変化します。念のため辞書を調べてみても、発音記号にiの文字はなく、eの文字がひっくり返った記号になっています。

 弱い母音の音は変化するだけではなく、時には脱落します。Familyは「フェmリ」にもなりうるわけです。げに恐ろしきは、ローマ字に慣れすぎた私たち日本人の習性です。

 アクセントのない母音の発音が変化する有名な例では、歌にもよく出てくるbeautifulという単語がありますね。これも「ビューティフル」ではなく「ビュータフォ」と i が変化しています。ちなみに、uoに近い発音になり、l は舌の形だけで聞こえません。

⑥複数の単語が一つにくっつくリエゾン

 学校で受験のための英語を何年間やっても、ごく簡単な英語さえ聞き取れない最大の理由はリエゾンという現象にあります。リエゾンというのは例えば、

 It’s all over. →「イッツォーロウヴァ」
 Take it easy. →「テイキティーズィー」

というように単語が全部つながって、ひとかたまりの単語のような音になることです。これにさらに先ほどのフラップ“t”が加わると、次のようにさらに聞き取りにくくなります。
 
 What are you doing? →「ワダ ユ デューイン」
 Let it be. →「レリピ(ビ)ー」(ビートルズの曲であまりに有名ですが…)

 カタカナで表記したのは日本人にはこう聞こえるという意味で、もちろんこのままのカタカナ語で通じる保証はありません。子音や母音の発音の正確性や、アクセント、イントネーションの問題もあるからです。

⑦リダクションはヒアリング上達の鍵

 これまでと一部重複するかもしれませんが、英語にはリダクション(reduction=縮小)という現象があります。音が収縮したり同化作用を起したりすることですが、例を示さないとわかりませんね。

 What do you want?

上の文を学校では、「ホワット ドゥー ユー ウォント」と単語を一つずつ区切って読むように習います。でも、実際の会話では、「ホワッデュウォン」というように発声します。

 このようなリダクションを起す単語はWeak form(弱形)と呼ばれ、冠詞や人称代名詞、助動詞、前置詞、接続詞などにほぼ限られています。

 リダクションの簡単なものはすでに中学で習っています。例えば、次のような形です。
 I am → I’m    You have → You’ve    Do not → Don’t
 Is that~(「イッザッt」と短縮して発音)

 しかし、次のように発音が短縮化される例は、学校ではあまり教えません。
 ・his → イz   ・he → イ   ・from → frm   ・has → アz、z
 ・have to → ハfタ    ・had to → ハダ   ・some → sm

 英会話では、リダクションに慣れていないと、ヒアリングに苦労することになります。
 何しろ、“hurt his leg”が「ハーディzレッg」と聞こえたりするわけですから、「足にケガをした」に思い至るまでは大変です。おまけに、この場合は直訳すると「彼の足を傷つけた」という変な日本語になりますから、なおさらです。

⑧2単語が1個になる日常会話語

 リダクションの続きです。
 I have が短縮されて発音されるため“I’ve”となるように、もともと2単語だったものを音の変化に合わせて1単語に表記する例がいくつかあります。学校英語ではあまり出てこない米語の口語体ですが、ポップス系の英語の歌詞には頻繁に登場します。

 ・going to → gonna(ゴーナ、ガナ) 進行形ではなく、「つもりだ」「しようとしている」の意味。
 ・want to → wanna(ワナ)
 ・have to → hafta(ハfタ) mustとの違い=義務感が和らぐ。未来形、過去形でも使える。
 ・has to → hasta(ハsタ)
 ・(have) got to → gotta(ガタ・ガラ) have toと同じ意味ですが、haveが省略されます。
 
 日常会話ではこうしたくだけた発音が多くなりますから、耳と舌を慣らしておく必要があります。

⑨英語のイントネーション 4つの音程に慣れる

 日本語のイントネーションは高低2つで、高い音がアクセントの役割まで果たしています。
 ところが英語はノーマルな高さを基準に、「高」「低」2種類が加わる3つの音程が標準になります。さらに、驚きなどの感情を表す場合に「高」の上の音階が使われます。つまり、英語には4音階(4ピッチ)があるわけで、これがシャイな国民性を持つ日本人には、英語を話す人が大げさと感じる要因の一つとなっています。

 通常の文や命令文、疑問詞で始まる疑問文のイントネーションは、「ノーマル」で始まり、「高」「低」の順に進んで終わるのが基本です。

When did you meet her?

 また、疑問詞で始まらない疑問文の場合は、「ノーマル」で始まり、最後の内容語の強勢のある音節から「高」になって終わるのが基本形です。

Have you phoned him?

 私たちのイントネーションは音程が狭くなる傾向があるので、ネイティブには気のない感じを与えてしまうおそれがあります。ちょっとオーバーで恥ずかしいくらい上げ下げをして、ちょうどよいと思ったほうがよいでしょう。

⑩英語はリズム! ビート、ラップ感覚で

 英語の最大の特徴は独特のリズムにあります。
 日本語は一つひとつの音節がほぼ同じテンポ、同じ強さで発音されますから、リズムは平板になります。五線譜の上を四分音符がどこまでも延々と続いているようなもので、若者には退屈な音楽です。

 ところが英語は、強勢のある音節にメリハリをつけて強く発声し、またそれぞれの強勢のある音節の間は等間隔のリズムでしゃべります。間にある弱い音節の数に関係なく、「強」と「強」の間の時間は同じ長さになるのです。

 若い人たちに人気のラップは、こうした英語のリズムが音楽のリズムにマッチして生まれたものです。ラップを日本語でやると、年配者にはこっけいに感じられるのは、日本語がリズムに合わず破壊されてしまうからでしょう。英語で浪花節を歌うくらいミスマッチな感じかもしれません。
 でも、原語でラップを練習するなら、英語のリズム感を習得するのに大いに役立つでしょう。

 ビートの効いたロック系の音楽は英語のリズムがぴったりで、日本語や中国語、フランス語、イタリア語などではどこかしっくり来ない、というところに英語学習のヒントがありそうです。

英会話教材は自分の課題・テーマに合ったものを選ぶ


 あなたの英会話能力の耳や舌から見た課題を発見できたでしょうか。「英語CDを繰り返し聞いているだけで、聞き取れるようになる」とか、「話せるようになる」ということがウソだとご納得いただけたと思います。
 
 ただし、そうした広告をしているからといって、その英会話教材がダメとは限りません。教材を実際に作る人(会社)と売る人(会社)は別ですから、セールスコピー(トーク)に惑わされず、自分の目で教材の内容を確かめるように心がけてください。

 そのためには、自分の英語学習には何が必要なのかを知ることが必要不可欠になります。本サイトがほんの少しでもそのお役に立てれば幸いです。


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