ルービックキューブは頭のスポーツ
1978年にハンガリーのエルノー・ルービック氏が発明し、またたくまに全世界でブームになりました。日本でも80年に売り出され、80年代はこの六面体のとりこになった人も多いはず。一時は下火になったルービックキューブが近年、その人気を復活させてきたといいます。
当時10代~30代だった人は今、50代~70代。昔、やっては見たけど、うまくいかなかった人が再チャレンジする例も多いといいます。最新版のルービックキューブには、当時はなかった「誰でも読めば必ず解ける6面完成攻略書」なるものがついているからです。
それとともに、ルービックキューブが誕生したときにはまだ生まれてなかった世代にとっても、この六面体は新鮮なものに映っているようです。
平面の図形では、各パーツを頭の中で異動させることはそう難しいことではありません。将棋やオセロに親しんだ人なら、平面上で何手も先の状態を想像することはたやすいでしょう。
平面図形に強い右脳派を自称する人でも、このパズルの立体的なトポロジーには、これまで使ったことのない脳を大いに刺激されることでしょう。
6面完成攻略書付です
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80年代にも6面完成時間を競う大会はありました。当時、世界大会の優勝者のタイムが60秒を切ったというニュースは、多くのキューブ・ファンの度肝を抜きました。ところが現代の記録は、人間の能力の限界について考え方の修正を迫るほどの迫力です。
・2007年10月、ブダペストで行われた世界大会で、日本人の中島悠さん(当時16歳)が優勝した記録は、3回の平均時間が12秒46でした。
・さらに2009年3月には、田淵雄夢さん(15歳)が大阪大会で10秒83の世界新を出しました。
以上は、3×3×3の部門ですが、このほかに4×4×4の部門や目隠しの部門も行われており、まさに神の手(頭?)というにふさわしい驚愕の記録が生まれています。
それにしても目隠しの部は、記憶力も恐るべきもので、目隠し将棋などに通じるものがあります。
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