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強い囲碁対局ソフト活用術

実戦不足を補うパソコン対局ソフト

 囲碁上達に最も必要なことは、さまざまな人との実戦対局を多く経験することです。特に初級、中級レベルでは対局数をこなすことが大切。また、棋力に関係なく、自分よりも強い相手と打つことは上達に欠かせません。

 そうはいっても、限られた人としか碁が打てない環境の人は少なくないでしょう。有段者なら碁会所に堂々と入って相手を探すこともできますが、級位者が楽しめる碁会所は少ないのが現実。そこで注目されるのが、最近めっきり強くなった「囲碁対局ソフト」です。

 パソコンソフトは数年前までは「初段」とか「世界最強」を標榜する商品でも、せいぜい3級程度の実力しか発揮できないのが普通でした。おびただしい量の定石、布石、手筋のパターンを詰め込んでいるのに、戦いに弱く、時おり中級以下の人が打つようなチグハグな手を連発するのです。皮肉なことに、碁は知識だけでは強くならないということの証明にさえなりました。

 ところが、これまでの知識偏重のプログラムとは根本から異なる革命的な思考エンジンが登場したのです。それは「モンテカルロ法」という確率論的手法を取り入れたソフトです。

乱戦に強い、実戦的で柔軟な棋風の新・思考エンジン

 それまでの囲碁ソフト開発者は、プログラマーとして一流であるばかりでなく、碁も相当に強くなければなりませんでした。ところが、2006年にフランスのプログラム「CrazyStone」がコンピューター・オリンピアードで9路盤部門に優勝してから事情は一変しました。碁が非常に弱いプログラマーでも、世界最強のソフトが作れる可能性が生まれたのです。

 モンテカルロ法は、もともとは中性子の物質中を動き回る様子を探るために考案されたもの。コンピューターで発生させた乱数によってシミュレーションを行い、確率論的に事象を解析する手法ですが、これを囲碁プログラムに導入することによって、対局ソフトの棋力は飛躍的に向上したのです。

 新思考エンジンは、確率論的な近似値ですから、従来ソフトのような着手の乱れやブレがありません。従来の「難解な定石を知っている一方で、意味不明の緩着を連発する」というようなチグハグさがなくなっただけでも、かなり強くなっています。

 モンテカルロ法によってコンピューターは、戦いに強い実戦的な棋風を獲得しました。ときには大石を猛然と取りにくる人間臭さ(?)も持ち合わせています。着手に柔軟性もあります。しかも総合的な棋力は、モンテカルロ法を搭載した当初よりもさらに向上しています。これなら、今まで対局ソフトを買うのを控えていた高段者でも欲しくなるに違いありません。

“初段以下”におすすめの「置碁/待った/形勢判断」機能活用術

置石が減る喜びを味わう置碁活用法


 管理人が最近、楽しんでいる対局ソフトは「囲碁世界10」ですが、発売元のSDIがバージョンアップした最新ソフトで、平均的な「碁会所七段格」の棋力があります(註=棋力設定は最高「六段」ですが、発売元が控えめに申告)。この対局ソフトで一番楽しめるのはアマ五段~七段の方ということになりますが、5子以上石を置くのが嫌でないなら、3級くらいまでの級位者でも十分に楽しめます。囲碁上達の基本は置碁の実戦にありますから、このソフトを上手に活用しなければもったいないといえます。

 また、対局ソフトの棋力設定は10ランクありますから、互先で釣り合う棋力に設定を下げて一段ずつ上がっていく方法も考えられます。ちなみに管理人は設定を1ランク下げて打ったり、最強モードで常先で打ったりしています。

 ただし、あまり棋力モードを下げて対局するのはもったいない気がします。せっかく強いソフトなのですから、勝てなければ勝てるところまで石を置いて打つのが、おすすめの活用法です。自分が石を置く場合、勝ったら置石を減らし、負けたら増やすというようにします。一番手直りがきつければ、二番手直りでもよいでしょう。連勝・連敗したら置石を増減するわけです。面白いもので、相手がパソコンでも勝ち負けには熱くなります。悔しさをバネに挑戦しているうちに、いつの間にか実戦的な力がついてきます。

「待った」機能を活用して、何度も“局後の検討”をする


 プロは対局後に納得のいくまで検討をします。アマでも気心の知れた高段者同士だと局後の検討をすることが多いようです。碁は、局後の検討(または指導)回数の多い人ほど上達します。

 しかし、級位者や初段クラスでは局後の検討をしようにも、並べ直すことができません。高段者に打ってもらうと、人によってはポイントとなる場面まで並べて手直ししてくれることがありますが、通常はプロのレッスンを受けない限り、なかなかしてもらえないものです。

 
 そこで、対局ソフトの「待った」機能の利用をおすすめするわけです。特に中盤戦で形勢がかなり悪くなった碁に向いています。勝ち目のない碁を頑張るよりも、いったん負けたことにして、勝敗を分けたと思われる分岐点まで待ったをし続けます。いったん棋譜を保存して置いて、問題の局面目で並べ直してみるのもよいでしょう。作戦の岐路となった場面とか、攻防の手段をめぐる選択場面などが発見できれば理想です。それを見きわめる訓練ができるのもこの機能を利用する大きなメリットです。

 問題の場面からいくつかの手を試してみて、形勢がはっきりするまで実戦を打ち続けます。どうやってもうまくいかない場合は、さらにさかのぼって分岐点を探します。これを繰り返しているうちに実戦的な読みと判断力が確実についていくはずです。なお、対局ソフトには形勢判断機能がついており、双方の確定地の数字が出ますので、戦いが一段落した段階でチェックしてみるのもよいでしょう。その前に自分なりの形勢判断をしておくのも勉強になります。


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